まずMercury\32を起動します。
XAMPPコントロールパネルのMercuryの横にある「Start」をクリックします。
Windows XPおよびVistaの場合は、「Windowsセキュリティの重要な警告」というウィンドウが表示されますので、「ブロックを解除する」をクリックします。Mercury/32が起動すると、XAMPPコントロールパネルの「Mercury」に、黄緑色で「Start」と表示されます。この状態で右にある「Admin」をクリックすると、Mercury/32の管理画面が表示されます。
Mercury/32には様々な機能がありますが、XAMPPに収録されているMercury/32は、通常は使用する必要がないものまで稼働するようになっています。必要なサービスのみ起動するというのがセキュリティの基本です。今回はメーラーを使ってメールの送受信のみが行えるように、SMTPとPOP3を有効にします。
「Configureation」メニューから、「Protocol Modules」を選択します。
MercuryS、MercuryPを選択します。加入しているプロバイダがOP25Bを導入している場合は、MercuryCをOP25Bを導入していない場合はMercuryEを選択します。それ以外は全てチェックを外します。
Protocol Modulesの設定を変更した場合はMercury/32の再起動が必要です。XAMPPのコントロールパネル上で停止した後、再度起動します。
続いてセキュリティの設定を行います。初期設定の状態ではスパムメールの踏み台にされてしまう危険がありますので、LAN内からしかメールを送信できないように設定します。
「Configureation」から「MercuryS SMTP Server]を選択します。
「Connection control」タブをクリックし、「Use strict local relaying restrictions」を選択します。続いて「Add restriction」をクリックします。
ここではメール送信を許可するIPアドレスを設定します。まずは自分自身(localhost)の127.0.0.1を加えます。IP Addressrangeのfromとtoの両方に「127.0.0.1」と入力し、許可を意味する「Allow connections」を選択して、すぐ下の「Connections from」のみチェックしたら、最後に「OK」をクリックします。
同様にLAN内のIPアドレスを許可します。例では192.168.0.0~192.168.0.255までを許可させていますが、実際にはお使いのネットワークアドレスに合わせて設定してください。入力が終わったら「OK」をクリックします。
一覧に設定した内容がリストアップされていることを確認したら「OK」をクリックしてウィンドウを閉じます。
次はメールアカウントの設定です。XAMPPではテスト用にメールアカウントが設定されていますが、パスワードが設定されていなかったり固定されたりしています。「Configuration」から「Manage local users」を選択します。
初期設定ではサンプルアカウントが存在しますので削除します。「newuser」を選択して「Delete」をクリックします。確認のダイアログが表示されるので「はい」をクリックします。
「Admin」と「postmaster」はシステムで使うアカウントのため残しますが、パスワードが設定されていないので設定します。「Admin」を選択して「Change」をクリックし、「Mail password」にパスワードを設定します。「postmaster」も同時にパスワードを設定します。