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廃止されたタグや属性の確認

バリデータを利用する

HTML5では、P.276でリストアップしたタグや属性が廃止され、利用できなくなっています。HTML5への移行を完了するためには、これらのタグや属性が未使用であることを確認します。

確認にはHTMLの文法チェックを行うバリデータを利用します。そこで、HTMLやCSSの規格を策定しているW3Cのバリデータ(http://validator.w3.org/)を開き、「Validate by Direct Input」タブを選択します。ここではチェックしたいWebページのHTMLソースを入力し、「Check」をクリックします。

すると、STEP2-1で記述したDOCTYPE宣言で自動的にHTML5のソースと判別され、HTML5の文法に従ってチェックが行われます。廃止されたタグや属性を使用していない場合は、右のように緑色のバーで「This document was successfully checked as HTML5!」と表示され、HTML5のWebページとして文法上の問題はないことがわかります。

2つの注意点を確認する

HTML5における文法上の問題がない場合でも、「Result」の欄を確認すると「Passed and Potential Issues」という項目を表示して、次のような注意がされていることを確認してい置きます。

「Using experimental feature: HTML5 Conformance Checker.」

HTML5の文法チェックは実験的な機能として提供されたものであるため、最新の情報が反映されていない可能性があるなど、完全に信頼できるものではないとの注意が出力されています。

「Using Direct Input mode: UTF-8 character encoding assumed」

HTMLソースを直接入力する形でチェックを行ったため、STEP2-4の<meta>の指定通りのエンコードで保存されたかどうかは確認できなかったとの注意が出力されています。

エンコードの確認を行うためには、HTMLファイルをアップロードする方法でチェックを行います。

URLの指定やHTMLファイルのアップロードでチェックする場合

サンプルではHTMLソースを入力して文法チェックを行いましたが、サーバ上で公開しているページの場合はURLを指定してチェックすることもできます。その場合、「Validate by URL」タブを選択し、URLを指定して「Check」をクリックします。

また、HTMLファイルをアップロードしてチェックすることも可能です。その場合、「Validate by Fle Upload」タブを選択し、HTMLファイルを指定して「Check」をクリックします。

いずれの方法でも、チェック結果に問題がなければ緑色のバーで「This document was successfully checked as HTML5!」と表示されます。また、<meta>の指定通りUTF-8のエンコードを使用していることも確認されますので、注意は1つしか表示されず、「Result」の欄には、「Passed, 1 warning(s)」と表示されます。

廃止されたタグや属性を使用していた場合

HTML5で廃止されたタグや属性を使用していた場合、バリデータのチェック結果ではエラーが検出され、赤色のバーで「Error found while checking this document as HTML5」と表示されます。

エラーの内容は、ページ下部の「Validation Output」で確認できます。たとえば、右のサンプルでは以下のように表示されており、113行目にHTML5で廃止された<font>タグの記述があると表示されています。また、<font>の代わりにCSSを使用することが推奨されています。

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