顧客データの検索
5-1で解説したように、EC-CUBEを使ったショップでは、買い物の際に会員登録ができるようになっています。
EC-CUBEでは、この会員登録したお客様について、「顧客管理>顧客マスタ」で検索を行えます。顧客コード、顧客名はもちろん、都道府県、誕生日、過去の購入金額、購入回数などで該当する会員を検索することができます。具体的には、以下の条件で対象を絞り込むことができます。
- 顧客コード
- 都道府県
- 顧客名
- 顧客名(カナ)
- 性別
- 誕生日の期間
- メールアドレス
- 電話番号
- 職業
- 購入金額
- 購入回数
- 登録日・更新日
- 最終購入日
- 購入商品名
- 購入商品コード
- 購入した商品のカテゴリ
なお、条件を指定せず検索した場合には、すべての結果が表示されます。また、検索条件に該当する顧客情報がなかった場合は、検索結果一覧に「0件が該当しました。」と表示されます。検索結果を確認して、再検索してください。
突然の電話のお問い合わせの場合には、この検索機能が役に立ちます。「折り返しお電話いたします」と言うよりも、その場でご返答できた方がお客様のストレスも低くなりますし、信頼度もアップしますね。
顧客マスタ
顧客編集
検索結果画面では、編集ボタンを押すことで、抽出されたデータの詳細を確認したり、編集を行うことができます。これにより、顧客の名前さえ把握していれば、こちらの編集画面から、素早くその顧客の注文状況を確認することができます。
では、実際に編集してみましょう。具体的な手順は、以下の通りです。
①検索結果から、編集したい顧客の編集ボタンを押します。
②以下の項目が表示されるので、必要な個所を変更します。
- 顧客ID
- 顧客ごとにあてられるIDです。これは変更することができません。
- 会員状態
- ソースコードレベルでカスタマイズすることによって、会員登録された会員を、初めは仮会員として扱うことができます。本書では詳しい説明は割愛します。
- お名前
- 顧客名を編集できます。
- フリガナ
- 顧客名(フリガナ)を編集できます。
- 郵便番号
- 郵便番号を編集できます。住所入力ボタンを押すと、下の住所欄が自動で入力されます。
- ご住所
- 住所を編集できます。
- メールアドレス
- メールアドレスを変種できます。
- メールアドレス(モバイル)
- 携帯電話のメールアドレスを編集できます。
- 電話番号
- 電話番号を編集できます。
- FAX
- FAXを変種できます。
- ご性別
- 性別を編集できます。
- ご職業
- 職業を編集できます。
- 生年月日
- 生年月日を編集できます。
- パスワード
- パスワードを編集できます。管理画面でパスワードを編集すると、会員は以前のパスワードでログインできなくなりますので注意が必要です。
- パスワードを忘れたときのヒント
- パスワードを忘れたときのヒントを編集できます。
- メールマガジン
- HTMLメール+テキストメール/テキストメールの受け取りか、「メールマガジンを希望しない」を選択できます。
- SHOP用メモ
- 顧客とやりとり等、覚え書きに使用できます。このデータは顧客にはみることができません。
- 所持ポイント
- 購入時のポイントを編集することができます。
なお、赤い*がある項目は必須項目です。編集が終わったら、「確認ページへ」のボタンを押します。
③確認ページが表示されますので、内容を確認後、修正を確定します。
顧客データの削除
検索結果画面では、削除ボタンを押すことで、抽出されたデータの削除も行えます。ただし、顧客情報を一度削除すると、元に戻すことができませんのでご注意ください。
一般的に顧客情報を削除するような場面はありませんが、テストデータやいたずら注文があった場合には、削除しておきましょう。
顧客データのCSV出力
さらに、検索した結果をCSV出力することもできます。例えばダイレクトメール等を送る場合に、お手持ちの宛名印刷ソフトにあわせてCSVダウンロードすれば、1件1件を入力することなく簡単にDMを送ることができますね。
ただし、顧客データには重要な個人情報が含まれています。CSVダウンロードなどを利用して、顧客データをローカル環境に保存した場合は、その情報が流出することのないようにCSVファイルを暗号化しておいたり、パソコンにパスワードを掛けるなど、個人情報が外部に漏れないように細心の注意を払ってください。
なお、CSVダウンロードで出力する内容は変更可能です。手順は以下の通りとなります。
①まず検索結果表示エリア左上の「CSV出力項目設定」をクリックします。
②初期状態ではすべての項目がダウンロード項目ですので、右側に表示されています。
③出力項目を減らすには、削除したい項目を選択して「<」をクリックします。
④選んだ項目が「CSV出力する項目」欄から消え、「CSV出力しない項目」欄へ移動します。なお、削除する項目の方が多い場合は、「<<」をクリックするとすべての項目が「CSV出力しない項目」欄へ移動しますので、その後必要な項目を選択して「>」をクリックします。