戻る

決済サービス

クレジットカード対応はECには必須

EC-CUBEをインストールしただけの状態では、購入者が選択できる支払方法は「銀行振込」と「代引き」のみになります(もちろん「代引き」を利用するには、物流業者との契約が別途必要です)。

現在、インターネットの買い物の50%以上はクレジットカードで支払いされていると言われています。そのため、クレジットカード決済がない場合、商品を買い物カゴに入れたのにもかかわらず、支払い前に購入を止めて、別のショップへ流れたり、購入そのものをやめてしまう、通称「カゴ落ち」現象が多く発生します。本格的にインターネットで販売するのであれば、クレジットカード対応はECには必須と言えるでしょう。「ECが軌道にのってからカード決済を導入する」と考える方も多いのですが、カード決済がないために、いつまでも軌道にのらないというケースもあります。

決済代行会社は料金体系を考えて選ぼう

EC-CUBEと決済サービスをつなぎ込むためには、モジュールを利用する必要があります。公式にモジュールが用意されている代行会社は8社あります。モジュールの開発には、かなりの知識が必要になりますので、理由がなければ最初からモジュールが用意されている会社を選ぶ方がよいでしょう。

その上でどれを選択するかは、商材や事業計画によってかなり異なります。簡単に要点だけ説明します。

決済代行会社への支払いは、主に以下の4つがあげられます。

決済代行会社への支払いの種類

初期費用や月額費用が高いと、損に感じるかもしれませんが、初期費用や月額費用が安い決済代行会社は、その分、売上に応じた変動費が高い傾向にあります。単価や購入回数によって違ってきますが、変動費が違うと、ある程度の売上を超えた段階で、損益が逆転します。大まかには下図のイメージです。

後から決済代行会社を変更しよと思っても、移行時には重複契約が発生したり、オペレーションが複雑になったりしますので、初期費用や月額費用に気を取られずに、よく試算した上で契約してください。

料金体系による違い

公式の「EC-CUBEペイメント」は機能が充実

EC-CUBEの公式決済サービスとして、「EC-CUBEペイメント」があります。EC-CUBEペイメントの特徴は、やはり公式ならではの充実した機能にあります。

・カード情報登録機能を搭載

会員登録しているユーザがカード番号を事前に登録することができます(http://www.ec-cube.net/product/payment/win_fcpc.php参考)。毎回、カード情報を入力する必要がないので、顧客の囲い込みに有効です。カード情報は、EC-CUBEペイメントを運営する、東証一部の決済代行会社GMOペイメントゲートウェイ社に残りますので、セキュリティも安心です。

カード情報登録機能

カード情報登録機能

・EC-CUBE管理画面上での決済処理

EC-CUBEペイメントなら、EC-CUBE管理画面上での決済処理が可能です。EC-CUBEの基本機能である受注処理や、顧客管理と同様に、シームレスに決済処理を行うことができます。

EC-CUBE管理画面上での決済処理

・2クリック決済の実装

本書執筆時点では、2.11系にまだ実装されていませんが、2.4系で実装されていた2クリック決済も登場する予定です。EC-CUBEでは通常購入完了まで5クリック程度が必要ですが、事前にカード情報を登録することで、買い物カゴから2クリックで決済完了まで行うことができるため、カゴ落ち率の抑制に役立ちます。

・時期に合わせて選べる2種類の料金プラン

EC-CUBEペイメントでは、2種類の料金プランが存在するため、開設して間もない時期と、売上が安定してきた時期で、有利なプランを移行の手間を掛けずに選択することが可能です。

2種類の料金プラン

© 2012 YOHSUKE NAKANO

inserted by FC2 system