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レンタルサーバー

EC-CUBEはどこで動かす?

前章でも説明したとおり、ECサイトを開設するためには、EC-CUBEをインターネットのサーバーで動かす必要があります。したがって、EC-CUBEが動くレンタルサーバーを契約する必要があります(もちろん、自前のサーバーを運用しているのなら、そこでEC-CUBEを動かしても構いません)。

  1. 用語
  2. rootユーザー/スーパーユーザー
  3. リソース
  4. 専用サーバー
  5. 共用サーバー
  6. 仮想サーバー
  7. VPS
  8. オーバーヘッド
  9. クラウドサーバー

もし、あなたが既にどこかのレンタルサーバーを契約しているのであれば、そのサービスがEC-CUBEに対応しているのかどうか、管理会社に問い合わせるなどして、確認しておきましょう。EC-CUBEは国内では代表的なオープンソースですので、ほとんどの場合、EC-CUBEの利用可否については回答が用意されているはずです。

また、これから新たに契約するのであれば、下図のように、EC-CUBEには提携状況によって、いくつかの種類が存在します。

サーバの種類

公式の「EC-CUBEクラウドサーバー」が圧倒的に使いやすい

公式の「EC-CUBEクラウドサーバー」は、レンタルサーバー老舗のファーストサーバーが、EC-CUBE開発元のロックオン社と共同で、EC-CUBE向けに開発したレンタルサーバーです。他社と比較した際の大きな特徴としては、次の4つがあげられるでしょう。

①EC-CUBE初期インストール

通常のレンタルサーバーでは、EC-CUBEを使うためには次章のような設定作業や、コントロールパネルからの設定が必要ですが、EC-CUBEクラウドサーバーでは契約時から初期インストールされているので、初心者が躓(づまづ)きがちな設定作業を省略することができます。

②アクセス集中時に最上位サービスへ一時的に拡張可能

ECサイトには、キャンペーンや繁忙期(はんぼうき)があり、通常のサーバーよりも、一時的なアクセス集中が発生しやすいものです。ピークにあわせたプランを契約すると閑散期のコストが無駄になりますし、逆に閑散期に合わせたプランを契約すると、繁忙期にレスポンスが低下して売上機会を逃すことになります。「EC-CUBEクラウドサーバー」では、クラウドの強みを生かして、1週間単位で一時的に最上位プランに変更できるので、運用コストを最適にすることができます。

③サーバの設定がEC-CUBEに最適化されている

EC-CUBEクラウドサーバーでデータベースに利用されているPostgreSQLは、通常のレンタルサーバーではまだ導入されていない最新バージョンの9系がインストールされており、売り上げに直結するといわれる応答速度が速くなっています。

④EC-CUBE利用者向けサービスが充実

Facebook連携機能や、無料のデザインテンプレートなど、EC-CUBE利用向けサービスが充実しています。

このように、公式の名に違(たが)わぬ充実した内容ですので、特別な理由がない場合は公式サーバーを選択すれば間違いがないでしょう。30日間無料で試すことができますので、その点も安心です。

その他のサーバーを利用する場合の注意点

公式以外のレンタルサーバーを利用する場合、EC-CUBE対応と言いながら、細かなモジュールが動かなかったり、意図したURLで開店できないことがありますので、注意が必要です。たとえば、example.comというドメインを契約して、「http://example.com/」というURLでショップを表示させたいのに、「http://example.com/eccube/index.php」というURLでないとEC-CUBEが使えないということがあります。また、PHPのライブラリが足らずに、売り上げ集計画面のグラフが利用できないこともあります。

こうした細かい点に悩まされないよう、レンタルサーバを選ぶ際には、前章の動作要件を満たしているかを事前によく確認しておきましょう。

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