wordwrap()関数は、基本的にはchunksplit()関数と同じ動作をします。長い文字列を指定の位置で区切って、複数行にします。
この関数では第1引数に「もとの文字列」、第2引数に「分割する位置」(バイト単位)、第3引数に「区切り文字」を指定します。さらに第4引数で「単語を分割するかどうか」のオプションを指定します。第4引数で「1」などの適当な数値を指定するとオプションが有効になります。全角文字を含む文字の場合には、このオプションを有効にしないとうまく分割されません(全角の単語を解釈して分割してくるわけではありません)。
全角文字を含む文字列では、chunk_split()関数とまったく同じ結果になります。wordwrap()関数の効果があるのは、半角文字から構成される英文に対して使う場合です。chunk_split()関数では"単語"を無視して機械的に指定位置で分割しますが、wordwrap()関数では1つの単語が途切れない位置で分割します。
<?php header("Content-type: text/html; charset=utf-8"); //全角文字の例 $data = "PHPは、Webデータベースアプリケーション用の開発言語として" . "多く用いられています。これは、PHPがさまざまなデータベース" . "エンジンとの連携が得意だからです。"; //90バイト(全角30文字)ごとに分割してpreタグで出力 echo "<pre>"; echo wordwrap($data, 90, "\n", 1); echo "</pre>"; //90バイト(全角30文字)ごとにbrタグで分割して出力 echo wordwrap($data, 90, "<br>", 1) . "<br><br>"; //半角文字の例 $data = "PHP is a widely-used general-purpose scripting ". "language that is especially suited for Web " . "development and can be embeded into HTML."; //chunk_split()関数で分割 echo chunk_split($data, 40, "<br>") . "<br>"; //wordwrap()関数に単語分割オプションを指定して分割 echo wordwrap($data, 40, "<br>", 1) . "<br>"; ?>