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「px」による文字サイズの指定とブラウザの拡大縮小

HTML4.01やXHTML1.0の時代に作成したサンプルでは、文字サイズを「em」で指定しています。これは、文字サイズを「px(ピクセル)」で指定すると、閲覧者が文字を拡大縮小できなくなるというInternet Explorerの問題があったためです。ただし、この問題は文字のみを拡大縮小する「テキストズーム」で発生するもので、画像などを含めたページズームでは発生しません。

Internet Explorer 6以前には「テキストズーム」の機能しか用意されていなかったため、文字サイズを「em」や「%」で指定するのがWebページの流儀でしたが、現在ではInternet Explorerを含め、主要ブラウザやスマートフォンでは「ページズーム」が標準の拡大縮小機能となっています。そのため、文字サイズを「px」で指定しても、閲覧者はページズームの機能によって自由に拡大縮小して閲覧することができます。

実際に、P79で紹介した、Googleの「HTML5 Rocks」やAppleの「HTML5 Showcase」においても、文字サイズの指定には「px」が使用されています。


Internet Explorer 9のツールメニューに用意された「拡大」や、ショートカットキーによる拡大では、ページズームが行われます。テキストズームを利用するためには、別途メニューバーを表示し、そこからメニューを選択して利用する必要があります。

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