HTML5とCSS3は、いずれも策定中の規格です。しかし、多くのブラウザでサポートされ、利用できるようになった機能については、Webサイトに導入しても問題ないとされています。
本書においても、主要ブラウザがサポートし、多くのサイトで導入が進んでいる機能を中心に紹介していきます。
多くのサイトで利用されている機能でも、場合によっては規格が変更される可能性があります。そのため、規格が変わったときには対処できるようにしておくことも求められます。
CSS3では、策定中の機能をブラウザが実験的に先行実装したものについては、ベンダープレフィクスをつけて記述する決まりとなっています。たとえば、CSS3のborder-imageプロパティをChromeで利用する場合は、-webkit-border-imageと記述します。
ベンダープレフィックス | ブラウザ |
-webkit- | Chrome |
Safari | |
iOSの標準ブラウザ | |
Androidの標準ブラウザ | |
-moz- | Firefox |
-o- | Opera |
-ms- | Internet Explorer |
HTMLとCSSにおいて、組み合わせるバージョンに関する規定はありません。そのため、HTML4.01やXHTML1.0でCSS3を利用することもできます。また、CSS3にはCSS2.1の機能がひととおり含まれていますので、HTML5においてCSS2.1の機能のみを利用するといった使い方も可能です。