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HTML5における要素の分類

HTML4.01やXHTML1.0では、タグでマークアップした部分は「ブロック要素」または「インライン要素」に分類されていました。これに対し、HTML5ではより細かなカテゴリーに分類するようになっています。HTML5で定義されたカテゴリーは以下の7種類で、要素によっては複数のカテゴリーに属しています。また、どのカテゴリーにも属さない要素も存在します。

たとえば、代表的な要素が属するカテゴリーは以下のようになっています。a要素やimg要素のように、条件によって属するカテゴリーが変わるケースもあります。

HTML5における要素の分類の考え方は「コンテンツ・モデル」と呼ばれています。

※1 … フレージング・コンテンツのみを含む場合
※2 … usemap属性が指定されている場合

フロー・コンテンツ

ブラウザの画面に表示するコンテンツを構成する要素です。HTML5のほとんどの要素がフロー・コンテンツに属しています。なお、HTML4.01やXHTML1.0におけるブロック要素とインライン要素はフロー・コンテンツに含まれていると考えることができます。

*1 ... map要素内にある場合
*2 ... scoped属性が指定されている場合

フレージング・コンテンツ

テキストを構成する要素です。HTML4.01やXHTML1.0におけるインライン要素はフレージング・コンテンツに含まれていると考えることができます。

*1 ... フレージング・コンテンツのみを含む場合
*2 ... map要素内にある場合

セクショニング・コンテンツ

セクションを構成する要素で、いずれの要素もHTML5で追加されたものです。セクションについてはP.79を参照してください。

ヘディング・コンテンツ

見出しを構成し、セクショニング・コンテンツとも深く関わる要素です。

エンベディッド・コンテンツ

画像や動画など、外部ソースを利用するコンテンツです。

インタラクティブ・コンテンツ

ユーザーの操作を必要とする、リンクやフォームなどを構成する要素です。

*1 ... controls属性が指定されている場合
*2 ... usemap属性が指定されている場合
*3 ... type属性の値が「hidden」でない場合
*4 ... type属性の値が「toolbar」でない場合

メタデータ・コンテンツ

ページに関する情報(メタデータ)を挿入するための要素です。


7種類の主要なカテゴリー以外にも、HTML5では「フォーム関連の要素」や「セクショニング・ルート」といったカテゴリーによる分類もおおなわれています。

フォーム関連の要素

フォーム関連の入力項目やラベル、ボタンなどを構成する要素です。

セクショニング・ルート

文書のツリー構造(アウトライン)の最上位階層を構成する要素です。詳しくはP.97を参照してください。

カテゴリーに属していない要素

どのカテゴリーにも属していない要素です。こうした要素の多くは、tableやulといった他の要素内で使用するものとなっています。

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